おじさんの買い物日記

40代のおじさんが買ってよかったものを細々と紹介

卒業検定の悲劇

自分は2021年3月28日に教習所を卒業し、晴れてバイク乗りになったのですが、卒業検定の時にちょっとした悲劇の目撃者となったので、ちょっと思い出しながら書いてみたいと思います。

 

2021年3月7日に第2段階のみきわめを終了し、いよいよ後は卒業検定だと喜び勇んで予約をしようと受付に行くも、最短で3週間後の28日ですと言われ思わず「マジすか」という状態に。さすがに卒業検定はキャンセル待ちとかないと言われてしまい、渋々28日で予約をし、3週間全くバイクに乗らずに卒業検定を迎えました。

 

当日はバイクの卒業検定でちょうど20名おり、「大型二輪」「普通二輪」「小型二輪」の順で2名づつ検定を受ける段取りとなっていました。自分は小型二輪だったため、結構長い時間発着所で他の方々が緊張しながらも卒業検定を受けているのを眺めていました。

 

普通二輪グループも最後の方となり、自分もそろそろだなと緊張感を高めながら発着所で次の検定を受ける方が発着所から発車するのを見守っていた時でした。

 

おそらく20歳そこそこの華奢で若いお嬢さんだったのですが、身長160cmもないんじゃないだろうかという小柄な彼女が検定を開始しバイクに跨るところで事件が起こりました。

 

普段バイクに乗る方はまずシートに跨ってからサイドスタンドを払うと思いますが、教習所ではまずスタンドを払ってからバイクに跨るように教わります。当然この手順を踏まないと検定では減点となるのでまずバイクを起こしてスタンドを払うのですが、彼女はスタンドを払った時点で「おっとっと」とバイクを支えきれずによろめきました。

 

普通二輪の教習者はご存じのCB400SF(スーフォア)で200kg近い重量は小柄な彼女にとってかなりの負担だったのでしょう。なんとか持ち直してバイクを起こし、いざシートに跨ろうと右足を上げシートに足がかかった状態の時、またバランスを崩してしまいそのまま転倒してしまいました。

 

発着所で見ていた方々の「あぁっ!」という悲痛な声が暫く忘れられませんでしたよ。

 

幸いにもバイクに潰されるような転倒の仕方ではなかったのですが、怪我の有無を確認されたのち、教官から無情の一言が・・・

「転倒してしまったので、誠に残念ですが本日の検定は不合格となります。」

 

まぁ彼女大泣きです。そりゃそうですよね。まだ走り出してもいないのに不合格という結果ですもん。第2段階終わるまでに相当苦労して卒業検定を迎えたんだというのがうかがい知れます。

 

「不合格ではありますが、一応最後まで走りますか?」と教官に問いかけられるも、心を立て直すことが叶わず無念のリタイアとなってしまいました。

 

その日の受験者で不合格だったのは彼女一人だったので、本当に不憫でなりません。その後無事卒研合格できてるといいなぁ・・・

 

自分は幸いにもちょっと苦手だった一本橋を無事にクリアできたこともあり、前の受験者が倒したパイロンをクランクでヒラヒラとかわしながら余裕の合格でした。「ごめーん前の人倒してたねー」ってクランク抜けてから言うなや教官w